本読も

何はともあれ、本を読もう

「可動域を広げよ」齋藤 孝

今やテレビでもお馴染み齋藤孝氏の本です。読む度に、とてつもないバイタリティに溢れた人という印象を受けます。同じ1日24時間を生きているとはどうしても思えません。

リタイアしても自分を高めることを辞めずに常に新しいことに挑戦していこう、という著者の同世代へのエールから始まります。
著者の唱える、ストレッチと正しい呼吸法で体の基礎を整え、広く偏らない視野を持ち何事もプラス志向で捉えよう、というのは生き方の正に王道と言えるでしょう。同じような内容の本は他著者のものもありますが、全く特別でない、明日から早速真似できそうな話が盛りだくさんです。

興味のなかったラテン音楽にハマったエピソードが登場します。聴かず嫌いの音楽は誰にでもあるものです。私自身も、数年前に今までほとんど聴かなかった日本のいわゆるヒット曲を聴き始めました。そうしたらあまりに新鮮で楽しくて、車の中でガンガン聴きまくりました。今や同世代の友人とのカラオケでは「なんでそんな若い子の曲知ってるの⁈」と驚かれます。歌番組を観ても楽しめるようになりました。

難しいことは書いておらず、さまざまな自分自身が学んで楽しめる「ヒント」や「きっかけ」が書かれています。
毎日が退屈で、このまま年をとっていくのか?と不安になったときに読めば、かなりの即効効果あり、です。
斬新で難解な自己啓発のHow To本をお求めの方にはおすすめしません。