「わかる古事記」
いきなり、漫画です。
歴史や古典の漫画は数多く出版されていますが、大人でも充分楽しめる作品がたくさんありますね。
この本は、左側が漫画、右側が登場人物やあらすじ、解説、系図がわかりやすく書かれています。絵柄はシンプルで嫌味がなく、古事記初心者が最後までついていけるように丁寧に作られた本です。読んでいて「?」となったとき、ちゃんとそばに「それはね…」と説明してあるので、どんどん読めちゃいます。
イザナキとイザナミ、アマテラスやスサノオなどお馴染みの神さまたちが、怒ったり泣いたり拗ねちゃったり生き生きとしていて、なんとも可愛らしい!
天地や山、川、海など全て神さまが宿っていると感じると、日々の生活や自然を大切にしたいと思えます。
私はこの本を何度も繰り返し読んでいるくらい大好きなんです。読み終わった後、いつも胸に抱きしめてしまいます。
それに、なんと言っても現存する日本最古の書物と言われる古事記ですから、このブログ第一回にふさわしいはず。
実はこのシリーズ、日本書紀もあって2023年10月時点で4巻まで出版されています。新刊が出ないかなぁと心待ちにしています。
古代史は、近年研究や発見が進んでますます面白くなっていますから、目が離せません。
マンガ遊訳 日本を読もう わかる古事記
監修 村田右富実(関西大学教授)
文 村上ナッツ
マンガ つだゆみ
定価 1,400円(税抜)
発行年月日 2012年6月20日
四六判 336ページ
ISBN 978-4-901908-69-6